バンガード五郎 ETFを買う

バンガードの低コストインデックスファンド・ETFをバイ&ホールド

いずれ来る減速 今後の投資方針について

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バンガード五郎です。

このところ仕事が忙しく、ブログも全く更新していませんでした。

今年のNISA投資可能枠をほぼ使い切り、特に慌てて投資する必要もないと考えているため、11月以降は家族名義のつみたてNISAとiDeCoのみ通常運転でやっているくらいです。

まもなく賞与も入りますし、今は資金の確保と来年度以降の投資先の選定に時間を充てるようにしています。

まだまだぼんやりとしか決まっていませんが、ここで少し来年度以降の投資について書いていこうと思います。

 

米国株市場の見通しについて

今後の金融市場を考える上では以下のようなことがポイントになります

  • FRBの利上げは継続か休止か
  • 米中関係(貿易戦争)は良化するか

上記のポイントが利上げの休止、そして貿易戦争の停戦となれば足元の株価は戻るでしょう。しかし筆者はあくまで現在の米国株相場は強気相場の終盤戦であると認識しています。

実際、ここまで強気相場を牽引してきた『GAFA』に代表される情報技術セクターには逆風が吹いており、明らかに局面は変わったと言えます。今後一時的に上がる場面もあると思いますが、大局的に見た場合、ここは静観すべきでしょう。

また牽引者である情報技術セクターが落ち込んだ結果、S&P500指数は年初来でほぼ横ばいの水準まで下落していますので、今後はより保守的なスタンスで臨みたいところです。

 

ここからの投資方針はどうする

9月の下旬以降のS&P500のセクター別指数を見ると、その後上昇しているのは生活必需品・公共事業の2つのディフェンシブセクターだけです。

2018年に投資を再開しましたが、NISA口座だけに限れば、本日現在で6%ほどの含み益があります。

↓バンガード五郎のNISA口座状況

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筆者の場合、投資金額も少ないため債権への投資を控えていますので、ディフェンシブ銘柄をより多く組み入れるようにしています。そのうえで近い将来に来るであろう景気後退に向けた準備を考えています。

ポートフォリオは現在のところ50%がVTIで残り50%がバンガードのセクターETF(VDC・VHT・VPU)と高配当ETF(VYM・HDV)を組み入れています。

今後もポートフォリオのコアとなる楽天VTI・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はつみたてNISAとiDeCoで継続させます。そのことにより、どうしてもテクノロジー銘柄を多く保有するかたちになってしまうため、他にどういったETFをトッピングしていくかということになります。

財務健全性などを考慮したクオリティ銘柄へ投資する

ご存知のかたもいらっしゃると思いますが、グロース株やバリュー株というカテゴリー以外にもクオリティ株というものが存在します。

クオリティというくらいですから、質の高い企業への投資ということになるのですが、何を持って質が高いと決めるのか?ですが、簡単にいうと永続的な収益が見込め潤沢なキャッシュフローがあり、財務健全性が高い企業ということのようです。

例えば、ジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)やエクソン・モービル(XOM)

マイクロソフト(MSFT)などが挙げられます。

そしてこれらのクオリティ企業群へまるごと投資できるETFがあります。

ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)です。

↓上位10銘柄

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(出典:ウィズダムツリー)

↓保有銘柄のセクター割合

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(出典:ウィズダムツリー)

どうしてもテクノロジーセクターが多くなってしまうため躊躇してしまいます。加えて、経費率も0.28%と高めなので一考の余地はありますが、今すぐ欲しいETFではありません。ETFは総じて複数の企業群に丸ごと投資できるため、分散が効いているのですが、デメリットとしては不要なものも混ざってしまうという側面もあります。

釣りで言えば個別株は一本釣りでETFは網で漁をするようなものでしょうか、狙ったものとは違うものも網にかかります。しかしそれが嫌なら個別株に移行するより他ありませんね。

クオリティという響きは良いですが、ここに投資するなら筆者はバンガードの米国増配株式ETF(VIG)に投資するほうが良いように思います。VIGは経費率も0.08%と桁が違います。

ディフェンシブセクターのETFや高配当ETF(HDV)で防御力をアップする

現在保有している VDC・VHT・VPUの株数を増やすことの方が有利に働きそうです。

あれこれと投資するのが面倒くさい場合は、HDVでまるごとディフェンシブセクターを買うことで代用可能だと考えています。

上部に画像を載せましたが、筆者のNISA口座は上記ディフェンシブセクターETFのおかげでかろうじて含み益が出ている状態です。買うタイミングも良かったのかも知れませんが、明らかに6月ころとは様子が違ってきています。

リセッションが近いと考えた場合、もちろんこれらディフェンシブ銘柄も景気後退の局面で下落するのは当然ですが、下落率を抑えるために上記銘柄の保有比率を一段と増やしたいと考えています。

 

来年の投資にむけて

本年から投資を再開しましたので、まだまだ皆さんに比べると資産と呼べるレベルにありません。

家族の病症により、2018年は医療費に自己負担金額で年間200万ほど支出しているため、いまのところは多くの資金を回せない状況ですが、今後も地道に投資を継続させたいと思っています。

またいつ来るかわからないリセッション(景気後退)に向けて、早めに動くことで、強気相場がまだまだ継続し、結果的に機会損失になるかも知れませんが、そこは腹をくくって先手先手に追いかけたいと思っています。

相場を眺めていても株価は上がりません、祈っている時間があったら自身のポートフォリオの見直しと、コストダウンに注力しましょう。長期投資において重要なことは皆さんおわかりの通り、分散・積み立て・低コストです。

より良い未来のためお互い頑張りましょう。

 

皆さんご安全に!