バンガードヘルスケアセクターETF【VHT】
はてなブログPROに移行して引っ込みがつかなくなりました。バンガード五郎です。
今回は私のポートフォリオでディフェンスを担っている3つのセクターETF(VDC・VHT・VPU)のうちの1つバンガードヘルスケアセクターETF(VHT)について銘柄分析と好調の原因を考えてみたいと思います。
VHTについて
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VANGUARD HEALTH CARE ETF)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。
米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株に投資する。
米国のヘルスケア・セクター株式銘柄で構成されています。
このセクターは、ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業またはヘルスケア関連サービスを提供する企業や医薬品およびバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングを主たる業務とする企業で構成されています。
[出典:バンガード]
プロダクト情報
(出所:バンガード社HP)
構成銘柄は378と広く分散されています。
構成銘柄上位10社
(出所:バンガード)
有名どころが並びますが、高配当バリュー株と無配グロース株が同居している印象です。またこのことがパフォーマンスにも影響を与えているようです。
パフォーマンス
S&P500をアウトパフォームしています。
5月頃まで冴えない展開でしたが、直近3ヶ月では10%以上プラスで推移しています。また年初来の騰落率ではS&P500全セクターの中で情報技術セクター、一般消費財セクターに次ぐ3番目のパフォーマンス(+12.03%)を叩き出しています。
ボラティリティ指標
(出所:バンガード社)
ディフェンシブ銘柄にしてはベータ値が高めです。参考までに生活必需品セクターETF(VDC)のベータ値は0.49です。
ヘルスケアセクター好調の原因は
もともとヘルスケアセクターはディフェンシブなカテゴリーに入るわけですが、そう考えると最近のパフォーマンスは何か腑に落ちない感じもします。他のディフェンシブセクターが大きく出遅れる中、景気敏感セクターと同調してS&P500の平均を上回っています。ヘルスケアセクター好調の原因はどこにあるのでしょうか。バロンズに興味深い記事が載っていました。まとめると以下のようになります。
- 5月初旬までの年初来パフォーマンスは薬価引き下げ懸念によるもの
- 直近3ヶ月では最も上昇したセクターで上昇基調は始まったばかり
- リスクは高値警戒感とトランプ大統領が薬価引き下げに固執
- 薬価を引き上げせずとも大手製薬会社の業績が堅調
- S&P500に含まれる同セクターの90%の銘柄がEPSと売上で市場予想を上回っている。
- 12ヶ月予想利益による株価収益率(PER)は16.1倍で市場平均の16.7倍を下回り、相対的なバリエーションは過去の平均より割安水準にある。
逆張り派の五郎としてはこのところの上昇に買い増しできないでいますが、VHTは米国の基幹産業であるヘルスケアセクターにまるごとこれ1本で投資できる優秀なETFです。
当ブログは「健康な投資先」としてVHTを推奨いたします。
※投資は自己責任にてお願いいたします。